先に結論

相続登記と査定を並行し、仲介を選ぶ場合も30・60・90日の点検日と買取価格を持つ

  • 誰が売主になるかと相続登記の所要時間を最初に確認する
  • 仲介の想定成約価格と、現状買取価格を同じ時期に取る
  • 反響、内見、指値、維持費を30日ごとに点検する
  • 売却期限から逆算した切替日を媒介開始前に決める

最初に決める4つの期限

『なるべく早く』では会社ごとに解釈が変わります。いつまでに契約したいか、いつまでに代金を受け取りたいか、最低手取りはいくらかを日付と金額で共有します。

期限決めること遅れる主な原因
相談開始日相続状況、資料、現地確認を共有相続人・鍵・所在地が不明
販売開始日登記見通し、価格、媒介条件を決定戸籍、遺産分割、調査
見直し日反響、内見、断られた理由を点検報告を数字で受けていない
切替日値下げ、条件変更、買取を選択期限を決めず希望価格を維持

売却前に止まりやすい5項目を先に処理する

法務省は、相続した不動産を売却する場合には相続登記が必要と案内しています。価格交渉がまとまっても登記や相続人の合意で止まらないよう、査定と同時に登記の相談を始めます。

  • 相続人、遺言、遺産分割、売主になる人
  • 相続登記、抵当権、共有、未登記建物
  • 鍵、家財、雨漏り、境界、越境、告知事項
  • 固定資産税、保険、管理、交通など毎月の保有費
  • 売却代金の分配、諸費用、最低手取り

30日・60日・90日の実務的な点検表

これは法律上の固定期限ではなく、売却を放置しないための実務的な点検例です。需要が少ない地域、権利関係が複雑な物件、建物調査が必要な物件では期間が変わります。急ぐ事情が強い場合は30日を待たず、最初から買取条件を比較します。

時期確認する数字判断
開始〜30日掲載状況、閲覧、問い合わせ、内見情報不足・写真・価格帯を修正
31〜60日内見後の断り理由、指値、競合物件価格・条件変更、買取再確認
61〜90日累計維持費、期限、現在の手取り仲介継続か買取切替を決定

媒介契約の3か月は『必ず待つ期間』ではない

国土交通省の標準媒介契約約款では、専任媒介契約の有効期間は3か月を超えない範囲で定め、業務状況は文書で2週間に1回以上報告するとされています。専属専任媒介では報告頻度が異なります。3か月は売れるまで何も変えられない期間ではありません。報告を基に価格と条件を点検します。

  • 問い合わせ件数と、その入口になった広告
  • 内見件数と、見送り理由
  • 購入希望価格と条件
  • 競合の新規・成約・値下げ
  • 次の報告日までに行う改善

仲介と買取を期限・手取り・確実性で比較する

比較するのは仲介の売出価格と買取価格ではなく、仲介の想定成約価格から手数料・片付け・修繕・保有費を引いた手取りと、買取の条件確定後の手取りです。入金予定日も一緒に並べます。

比較仲介買取
価格市場で高く売れる可能性再販費用等を見込むため低くなりやすい
期間買主が見つかるまで未確定条件合意後は日程を固めやすい
家財・修繕内見・引渡し条件に影響現状対応できる場合がある
契約条件一般買主との交渉事業者との条件交渉
向く状況期限に余裕、需要がある期限、管理負担、傷みが重い

待つコストを月額にしてから決める

  • 固定資産税・都市計画税の月割り目安
  • 火災保険、電気、水道、警備、管理委託
  • 庭木、除雪、清掃、修繕、災害後点検
  • 現地への交通、宿泊、相続人の時間
  • 値下げや劣化で変わる将来の手取り

よくある質問

相続登記前でも売却活動を始められますか?

査定や準備は進められますが、所有権移転には相続登記が必要です。契約・決済予定と登記の見通しを専門家と調整します。

仲介は3か月待たないと買取へ切り替えられませんか?

3か月は標準約款上の契約期間の上限に関する基準です。契約内容、解除、他社依頼の可否を確認し、報告ごとに売り方を点検します。

最初から買取を選ぶと損ですか?

価格の可能性だけなら仲介が有利な場合がありますが、期限、保有費、片付け、契約条件を含めた手取りと確実性で判断します。

早く売るために先に解体すべきですか?

解体費、税、再建築可否、建物需要が変わります。建物付き、解体条件付き、現状買取の査定を取ってから判断します。

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公的資料・出典

公的資料は2026年8月21日に確認。法律・登記・税務の記述は一般的な情報であり、個別相談への回答ではありません。