先に結論

概算額は入口。現地後は、変更理由・売主負担・最終手取りを項目別に確認する

  • 申込み時の前提条件と、現地で新しく分かった事実を分ける
  • 一式の減額ではなく、理由と概算金額を項目別に聞く
  • 残置物、測量、解体、登記などを誰が負担するか確認する
  • 価格の有効期限、再査定条件、入金予定日を書面でそろえる

まず確認:概算査定と現地確認後の価格は役割が違う

国土交通省が案内する既存住宅価格査定マニュアルは、築年数だけでなく各部位のグレードや維持管理状態等を入力して査定根拠を示す考え方です。現地で情報が増えれば金額が変わること自体はありますが、変更理由を説明できることが比較の前提です。

仲介の査定額は市場での成約を予想する価格で、買取価格は事業者が直接取得する条件付きの価格です。同じ『査定』でも意味が異なるため、比較表では分けてください。

段階主な情報確認すること
机上・概算所在地、面積、築年、周辺事例どの条件を仮定した金額か
訪問・現地確認建物状態、接道、境界、家財、周辺新たに判明した事実と影響
資料確認後登記、図面、権利、法令、費用追加調査と売主負担
契約前の提示引渡し日、残置物、責任範囲最終手取りと価格の有効期限

査定額が変わる6つの理由

理由現地・資料で分かる例質問すること
1. 接道・境界・土地道路幅、私道、越境、高低差、擁壁再調査や測量は必要か、誰が負担するか
2. 建物の状態雨漏り、傾き、腐食、シロアリ、設備故障修繕前提か、現状買取か、見積根拠は何か
3. 増改築・未登記増築部分、図面との差、未登記建物契約前に必要な手続と費用は何か
4. 権利・法令条件共有、借地、抵当権、再建築条件価格以外に契約の前提条件があるか
5. 家財・撤去費家具、家電、物置、庭石、危険物残せる物と対象外、追加費用の上限は何か
6. 引渡し条件・市況入金期限、鍵、境界明示、周辺成約事例条件を変えた場合の価格差と有効期限は何か

減額提示を受けたときの7つの質問

  • 申込み時の概算は、どの条件を前提にしていましたか
  • 現地確認で新しく判明した事実は何ですか
  • 変更額を、建物・土地・残置物・権利・日程に分けられますか
  • 売主が片付けや手続きをした場合、価格はいくら変わりますか
  • 提示額以外に売主が払う費用はありますか
  • この価格の有効期限と、再査定になる条件は何ですか
  • 契約条件を含む税引前の概算手取りと入金日はいつですか

3社を同条件で比較する表

最初の概算額が最も高かった会社ではなく、現地確認後の最終条件と説明の具体性で選びます。条件が違う場合は、家財を残す・境界非明示・同じ引渡し日など、比較の前提をそろえて再提示を依頼します。

比較項目A社B社C社
現地後の買取価格金額金額金額
売主負担の費用項目と上限項目と上限項目と上限
家財・設備の扱い残せる範囲残せる範囲残せる範囲
境界・登記・解体誰が対応誰が対応誰が対応
責任範囲契約案で確認契約案で確認契約案で確認
価格有効期限・入金日日付日付日付
税引前概算手取り金額金額金額

不安が残るときは契約前に止める

査定を受けたことと、売買契約を結ぶことは別です。契約書や付帯設備表等へ署名する前に、価格、手付金、解除、残置物、境界、契約不適合責任、引渡し日を確認します。すでに媒介契約や別の依頼書へ署名している場合は、その契約の解除・費用条項を先に確認してください。

減額理由が説明されない、即日契約を強く求められる、空欄の書類へ署名を求められる場合は、その場で決めず書面を持ち帰ります。個別の法的判断が必要なら、消費生活センターや弁護士等へ相談してください。

よくある質問

現地確認後に査定額が下がるのは普通ですか?

概算時に未確認だった建物状態、接道、境界、残置物、権利関係が判明し変わることはあります。ただし、変更前の前提と変更理由を項目別に説明してもらいます。

査定額が下がったら断れますか?

査定依頼だけで売買契約を結んでいない段階なら、提示条件を見送る判断はできます。ただし、別途署名した媒介契約や調査依頼等があれば、その内容と費用条項を確認してください。

最初の査定額が高い会社を選べばよいですか?

概算額ではなく、現地・資料確認後の価格、売主負担、責任範囲、入金日、説明の具体性を同条件で比較します。

家財を片付ければ査定額は上がりますか?

撤去費の分が変わる可能性はありますが、処分費を自分で負担すると手取りが増えるとは限りません。片付け前後の価格差と見積額を比べます。

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公的資料・出典

公的資料は2026年8月25日に確認。法律・登記・税務の記述は一般的な情報であり、個別相談への回答ではありません。